臨床美術士 活動レポート
ブックワゴンプロジェクト「アートサロン」
ブックワゴンは、凸版印刷株式会社が主体となって、日本臨床美術協会および芸術造形研究所が協力運営する東日本大震災被災地域の仮設住宅を巡回する移動図書館です。
東北福祉大学 予防福祉健康増進推進室は、同プロジェクトに賛同し、被災地支援活動の一環としてブックワゴンと連携したアートサロンの運営をスタートしました。
11月より当推進室の臨床美術士と講座修了生のボランティアがチームを組み、ブックワゴンと共に各地を訪問しています。
多くの方々にほんの一時、自分のために夢中になれる時間を提供していきたいと考えています。
背後地6号公園(宮城県仙台市宮城野区)
アートサロン 背後地6号公園
2012年1月6日(金)は、背後地6号公園の集会所で「アートサロン」が開催されました。東北福祉大学 予防福祉健康増進推進室の臨床美術士 菅原布美子が講座修了生のボランティアさん2名と一緒に活動を行ってきました。
参加者は冬休みの小学生も合わせて11名でした。
今回のアートプログラムは『描き初め』。象形文字から受ける印象を元にして自由に想像力を広げながら新年の願いを込めて制作します。胡粉、墨、金粉など日本古来の画材の組合せも楽しめる内容です。
制作では、様々な画材の描き心地に歓声を上げながら取り組んでいる参加者みなさんの姿が印象的でした。
制作後は作品だけではなく、練習用に描いたクロッキーも大事に持ち帰るなど「楽しかった。今度はいつやるの?」「作品は全て飾っているよ」とのお声をいただきました。自分の生み出したものを大切に思うみんさんの気持ちが嬉しく、その場に立ち会える喜びを強く感じることができたセッションでした。
岡田西町公園(宮城県仙台市宮城野区)
アートサロン 岡田西町公園
2011年11月9日(水)は、岡田西町公園の集会所で「アートサロン」が開催されました。東北福祉大学 予防福祉健康増進推進室の臨床美術士 菅原布美子が講座修了生のボランティアさん2名と一緒に活動を行ってきました。
毎回ブックワゴンの特集コーナーと連動したテーマが設けられ、移動図書と共に臨床美術を楽しんでいただけるように工夫されています。
今回のテーマは「日本」。この日は「紅葉の風景」をテーマに描きました。
参加者、おひとりお一人の心の内にある美しい景色が、色や形となって見る者の心に響いていきます。
我々の住んでいる日本には、季節ごとの美しさがある・・・。改めて季節の移り変わりに心を傾ける機会となりました。
<参加者の感想> ◆参加できなかった方のために、もう一回やってほしい。自分ももう一度やりたい。 |